不倫の代償
大学生の時 仲が良かった友人が
2人 続けて 結婚した。
赤ちゃんができて 急いで 入籍する梓。
6月の結婚式に 招待してくれた清香。
棚の上に 置いたままの 招待状を
博幸は 手に取る。
「あっ それ 大学の友達なんだけど。来月 土曜日に 休み取っても いいですか?」
私が 博幸に聞くと
「ごめんな 雪穂。」
と言って 博幸は 私を 抱き締めた。
『んっ?』
博幸 勘違いしている?
私 博幸を 責めてないよ?
最初から 知っていて 始めたことだもん。
「でも俺 雪穂を 離せない。もう少し 待てるか?」
博幸は はじめて 具体的な言葉を言った。
「待っても いいの?」
「うん。待っててほしい。もう少し 子供が大きくなって。妻が 仕事に出られるまで。」
そうしたら 博幸は 奥さんと 別れるの?
そして 私と 結婚してくれるの?
「博幸 いいの?」
私 信じるよ?
本当に 待っても いいの?