不倫の代償

まさか 博幸との関係が

こんなに長く続くとは 思っていなかった。


家庭があるのに 私と付き合う博幸を

完全に 信用していたわけじゃないから。


そのうち 博幸は 私に飽きて 離れていく。


そうなっても 傷付かないように

どうせ私は 不倫相手だからって

いつも 自分を 納得させていたけど。


でも 博幸との時間は すごく楽しくて。

私の部屋で 過ごすだけなのに。


どんどん 博幸を好きになっていく。


離れられない 思いと 

離れなければいけない という思い。


二つの間で 揺れながら…


博幸を 失うことを 考えると 怖くて。


時間が 経てば 忘れられるとか

他の誰かを 好きになれるのか


そんな自分を 思い描けなかったけど。


いつか 博幸に 別れを告げられたら

私はいつも それに従う覚悟だった。


それが 不倫の恋だから…




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