チヤホヤされてますが童貞です

恋の質問

２人で特訓をするべきだとマネージャーに言われ、あっという間に一週間という時が経ち…。


何も進展はなかった。


「綾斗…。ただ一緒に住んでるだけってどれだけ奥手なんだ…。」

「話せてるだけ成長してると思うんですけど………」

「もっとグイグイ行って付き合うくらいまで頑張れって…！」

「…むっ無理無理！」

首をブンブン振って否定する。

「お前あと少しで23だろ…？ 凛ちゃんとは仲良くなったみたいだけど……年頃の男女がひとつ屋根の下で何も起こらないとは…」

「別に恋愛感情があるわけでもないのに…できません…」

ボソッと小さな声で呟いたが、それが服部に届いたようで

「男はそんな感情なくたって抱くこと出来るって雑誌に書いてあったぞ。俺は違うけど」

と言葉を発した。

「………そんなの俺も違いますよ…」

持っていたペットボトルのキャップを開け、水をゴクリと飲み干す。
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