チヤホヤされてますが童貞です
口付けの前に
寝支度を済ませて、いつも通り並んでソファに座る。香るシャンプーの匂いに心臓が高鳴り、それを落ち着かせるように深く息を吸い込んだ。
「………凛はしたことある?」
「…………昔付き合ってた人が酔っ払ってる時に無理やりされたことある…。」
未だ濡れている髪から滴る雫をタオルで拭きながら凛は返答する。
「綾斗は?」
「………『ない』って言ったら笑う…?」
「笑わない」
覗き込んで柔和な表情を浮かべる彼女の姿には優しさが滲んでいた。
「………初めてが私って嫌じゃない?」
「………どのみち仕事で済ませるならプライベートで済ませたい…」
「……そっか…」
甘ったるくて恥ずかしい雰囲気に包まれた部屋は何処か静かで、相手の声ばかりが心地よく耳に届く。そんな近い距離にいる相手の唇を見つめると、ふつふつと胸の内から湧き上がる羞恥心に逃げたくなった。
「綾斗…緊張しすぎ…」
「……凛だって顔赤いよ…」
髪は濡れっぱなし、火照っている肌は風呂上がりのせいだろうか。
「……本当、俺ってヘタレすぎて自分で呆れる…。」
「わっ…私からしようか…」
「……いや、俺からする…。」
「………凛はしたことある?」
「…………昔付き合ってた人が酔っ払ってる時に無理やりされたことある…。」
未だ濡れている髪から滴る雫をタオルで拭きながら凛は返答する。
「綾斗は?」
「………『ない』って言ったら笑う…?」
「笑わない」
覗き込んで柔和な表情を浮かべる彼女の姿には優しさが滲んでいた。
「………初めてが私って嫌じゃない?」
「………どのみち仕事で済ませるならプライベートで済ませたい…」
「……そっか…」
甘ったるくて恥ずかしい雰囲気に包まれた部屋は何処か静かで、相手の声ばかりが心地よく耳に届く。そんな近い距離にいる相手の唇を見つめると、ふつふつと胸の内から湧き上がる羞恥心に逃げたくなった。
「綾斗…緊張しすぎ…」
「……凛だって顔赤いよ…」
髪は濡れっぱなし、火照っている肌は風呂上がりのせいだろうか。
「……本当、俺ってヘタレすぎて自分で呆れる…。」
「わっ…私からしようか…」
「……いや、俺からする…。」