好きを繋ぐメロディー
ガチャ
部屋のドアが開いて、男の子が入ってきた。
「あっ!ちょっと、健太!レッスンするんだから、入ってきたらダメじゃない!」
怒る先生に、構わず男の子は言った。
「新しく習いに来た子?」
「そうよ!この子は、色葉ちゃん。健太と同い年だよ」
キミは私の前に来ると、無邪気な笑顔を向けてくれた。
「よろしくね!」
「こちらこそ、よろしくね!」
それから、私たちは同じ学校だということも分かりとても仲良くなった。
お互いの家を行ったり来たり、健太くんと一緒にいることが増えた。