好きを繋ぐメロディー
病院に着き、看護師さんに案内された病室。

ドアを開け恐る恐るベッドに近づくと、言葉を失った......

そこには、頭には包帯が巻いてあり、体のあちこちには痛々しい傷がある健太くんの姿。

「......色葉ちゃん......健太は今さっき、息を引き取った...」

彼のお母さんが泣きながら私に伝えてくれた。

健太くんが息を引き取った?

嘘だよね!?

キミの右手を握りしめ泣き叫んだ。

「健太くん! 起きて! お願いだから目を開けて!」

何度も何度もキミの名前を呼ぶ。

しかし、健太くんは一向に目を覚さない。

「色葉ちゃん......」

キミのお母さんが私の背中を優しく摩ってくれる。

「......健太くん」

気付きたくなかった。

握ってるキミの手が、徐々に冷たくなっていることに......
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