レーセル帝国物語 皇帝陛下に見初められた侍女見習い
でも,彼の手慣れた様子に,先ほど否定したはずの"レオン様女ったらし疑惑"がまた蘇ってしまう。
「……レオン様は,どんな女性に対してもこのようなことを?」
「ん?」
わたしは別に怒っているわけではない。ただ,女性なら誰でもいいと言われるのが怖かった。そんな言葉は聞きたくなかった。
「いや,そんなことはない。俺は,惚れた女にしかこのようなことはしない」
「……え?」
「そなたに惚れた,とはっきり言わなければ分からんか?」
「……ええっ!?」
惚れた?わたしに?今のは聞き間違いじゃないわよね?あまりにも突然すぎる愛の告白に,わたしの頭の中は疑問符だらけになった。
彼にからかっているような様子はないので,どうやら本気らしい。でも,どうしてわたしなのかしら……?
「……レオン様は,どんな女性に対してもこのようなことを?」
「ん?」
わたしは別に怒っているわけではない。ただ,女性なら誰でもいいと言われるのが怖かった。そんな言葉は聞きたくなかった。
「いや,そんなことはない。俺は,惚れた女にしかこのようなことはしない」
「……え?」
「そなたに惚れた,とはっきり言わなければ分からんか?」
「……ええっ!?」
惚れた?わたしに?今のは聞き間違いじゃないわよね?あまりにも突然すぎる愛の告白に,わたしの頭の中は疑問符だらけになった。
彼にからかっているような様子はないので,どうやら本気らしい。でも,どうしてわたしなのかしら……?