レーセル帝国物語 皇帝陛下に見初められた侍女見習い
わたしは今まで,殿方から愛の告白なんてされたことがない。それは先ほどレオン様も仰った通り,自分の美しさへの自覚がないせいかもしれない。
でも,今日会ったばかりでわたしのことをまだよくご存じないはずの彼から,どうして告白されたのかしら?
「あの……,レオン様?」
「ん?なんだ?」
「わたしとあなた様は,以前どこかでお会いしたことが?」
一面識でもあれば,この状況にも納得ができた。初対面だと思っているのはわたしだけで,もしかしたら気づかないうちにどこかで出会っていたかもしれない。……ところが。
「さあ,どうだろうな」
レオン様には,思いっきりはぐらかされた。
「はぐらかさないで下さい!お会いしたことあるのですか?ないのですか?」
わたしはどうして,こんなにも必死になるのかしら……?
でも,今日会ったばかりでわたしのことをまだよくご存じないはずの彼から,どうして告白されたのかしら?
「あの……,レオン様?」
「ん?なんだ?」
「わたしとあなた様は,以前どこかでお会いしたことが?」
一面識でもあれば,この状況にも納得ができた。初対面だと思っているのはわたしだけで,もしかしたら気づかないうちにどこかで出会っていたかもしれない。……ところが。
「さあ,どうだろうな」
レオン様には,思いっきりはぐらかされた。
「はぐらかさないで下さい!お会いしたことあるのですか?ないのですか?」
わたしはどうして,こんなにも必死になるのかしら……?