・:*+.私を愛して 。.:*・どんな形でもいいからと望んだ昔の私へ
私は恐る恐るお店の奥へと進んで行く。

「来てくれたんだ。ありがとう。」

三雲先輩は私に気づいて、少し驚いた顔をしてそう言って微笑んだ。

「ここ、座って。」
三雲先輩はそう言ってポンポンとソファーの背の部分を軽くたたいた。


私が座ると、彼は雑誌を広げてどんな髪にしたいかと訊いた。
色は?長さは?ダンはどれくらいつける?


私は答えに困って「お任せにします。」と言った。
「いいの?」
私はコクリと頷いた。
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