・:*+.私を愛して 。.:*・どんな形でもいいからと望んだ昔の私へ
「できた。」
彼は最後に私の前髪をクシで整えてそう言った。


ふんわりとした髪が、色は変えていないのにどこか淡いピンク色がかったように見えた。

「すごい。」
心の声が、なんの仕切りもなく口からすっと出ていた。

「気に入ってもらえたかな?」
そう言って三雲先輩はそっと微笑んだ。

「はい、すごく。」
私は鏡越しの三雲先輩を見てニコリと笑った。
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