・:*+.私を愛して 。.:*・どんな形でもいいからと望んだ昔の私へ
真後ろに先輩がいて、振り返ろうとしても、先輩の顔は見えなかった。


「何されてもいいんだろ。」
耳に先輩の唇が当たる。
先輩の声が鼓膜を揺らして、体が強張り、心臓が強く波うつ。


私の足を絡めて先輩は足を軽く開いた。

鼓動が一気に早まった。
「もう、止めろって言っても止めないよ。
いいの?」

そう言って先輩は私のあごを持ち上げた。
先輩の口が少し開き、唇が重なり合う。
舌が上顎を撫でる。
それは私にとって初めてのキスだった。
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