・:*+.私を愛して 。.:*・どんな形でもいいからと望んだ昔の私へ
「なに?いま乃亜さ、あり得ないものを見た、って感じの顔してるけど。」


彼はそう言って、スーッと手を私の腰へとまわした。

「なんでも、ないです。」

私がそう言うと、先輩は
「それならいいけど。」と言って
私の腰に置かれた手にグッと力を入れて
自分の方へと私の体を引き寄せた。

それに私の心臓はまた強く波うった。
顔を赤くして、その顔を私は布団の中へと埋めた。
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