・:*+.私を愛して 。.:*・どんな形でもいいからと望んだ昔の私へ
見ているとその中の一人と目が合った。

ニコリと笑った彼は、隣にいた綺麗な黒髪の男性を連れて近づいてきた。

その二人以外のそこにいた人たちも、つられてこっちに来る。

大人な雰囲気の漂うその集団が、私達二人を囲う。


私はそんな集団を目の前にしていっそう自分が子供に見えた。

「君たち、1年生の子たち?」
さっき私と目が合った男の人がそう尋ねてきた。
大人っぽい先輩たちに囲まれた私たちはガチガチに緊張したまま「はい」と答えた。
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