・:*+.私を愛して 。.:*・どんな形でもいいからと望んだ昔の私へ
私はそんな明梨を追いかけて、
「私、三雲先輩と付き合うことになった。」と言った。すると、明梨が驚いたような顔をして私に飛びついて来た。

「よかったね。」

明梨の大きな声で、少し離れたところを歩いていた学生の人がこっちを振り返った。

「ちょっと、声が大きいよ。」


そうして二人、少しの間戯れていた。
そこに蒼翔先輩がやってきた。

「元気だね。二人とも。」
そう言って片手を上げて挨拶して来た先輩は、「ところでさ」と来て早々に話し始めた。
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