・:*+.私を愛して 。.:*・どんな形でもいいからと望んだ昔の私へ
高校の時は、そんな事を思っていると悟られないために、私は人に触れる事を避けていた。

でも、今はそうじゃない。

今も、少し寂しくなる。
でもそのたびに、三雲先輩は私に触れてくれるんだ。

これでもかと言うほどに、その体温を分けてくれる。

願い叶ったよ…。


「乃亜」

浮き輪を付けて、海にぷかぷかと浮いていると、三雲先輩が私の名前を呼んだ。

「先輩…。」

そう言いながら、私は振り返ってやっと先輩だと気づき、私は先輩を見上げてニコッと笑った。
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