･:*+.私を愛して ｡.:*･どんな形でもいいからと望んだ昔の私へ

こうしていると、いつも鎖に繋がれた自分を思い浮かべる。
なんでも言う事を聞く人形を想像する。

私は夜ご飯をそこで食べて、「泊まって行きなさい」と言うお母さんに「明日大学があるから」と嘘をついて家を出た。

私みたいな、息が詰まりそうになる生き方は間違ってる。


「秘書検定…。本買わないと…。」
私は電車に揺られながら、ボーッとそんな事を考えた。

電車に揺られながら、建物の明かりが線を引いて次々と過ぎて行くのを見て
私は無性に三雲先輩に会いたくなった。

『ちゃんと正しい生活を送っているか』
その時、父の言葉が頭をよぎった。

それでも私は、自分の家に帰らず先輩のお家へ向かった。