ちっちゃな幸せ
隣の家の子
粋香(すいか)が買い物から帰って来ると、隣の家の子ども・咲凛(えみり)が家の外でしゃがみこんでいる。
「どうしたの?」
手話も筆談も出来ない為、言葉で問い掛ける。
咲凛には分からないだろうと思っていたけれど、
「お母さんが…帰って来ないの…」
粋香の唇の動きで、粋香が何を言っているのかが分かり、粋香に答えた。
粋香が時計を見ると、16時だ。
「お腹、空いた…」
「給食は?」
「給食はまだないの…」
…と言う事は、咲凛は約4時間もアパートの前に座り込んでいた事になる。
「お母さんから連絡ないの?」
粋香は、咲凛の首にぶら下がっている携帯電話を見て言った。
「どうしたの?」
手話も筆談も出来ない為、言葉で問い掛ける。
咲凛には分からないだろうと思っていたけれど、
「お母さんが…帰って来ないの…」
粋香の唇の動きで、粋香が何を言っているのかが分かり、粋香に答えた。
粋香が時計を見ると、16時だ。
「お腹、空いた…」
「給食は?」
「給食はまだないの…」
…と言う事は、咲凛は約4時間もアパートの前に座り込んでいた事になる。
「お母さんから連絡ないの?」
粋香は、咲凛の首にぶら下がっている携帯電話を見て言った。