ちっちゃな幸せ
「旅行…」
ポツリ、咲凛が言う。
「旅行に行ったのかも…」
小学生の子どもを残して、自分だけ旅行に行くとかなんて親だ…。
「咲凛ちゃん、とりあえず、家に入っていいよ」
「でも…知らない人について行ったらダメって、お父さんが言ってた」
「じゃあ、お父さんに聞いてみるから携帯電話、貸してくれる?」
咲凛は頷くと、粋香に携帯電話を貸してくれた。
粋香は、咲凛の父親に、日花里(ひかり)が留守で咲凛がアパートの外でお腹を空かせている事、お父さんが帰って来るまで咲凛を預かる事をメールした。
すると直ぐに咲凛の父親から電話があり、
『妻がご迷惑をお掛けしてすみません。
私が帰るまで、咲凛をよろしくお願いします』
と、お願いされたので、咲凛を家に入れた。
ポツリ、咲凛が言う。
「旅行に行ったのかも…」
小学生の子どもを残して、自分だけ旅行に行くとかなんて親だ…。
「咲凛ちゃん、とりあえず、家に入っていいよ」
「でも…知らない人について行ったらダメって、お父さんが言ってた」
「じゃあ、お父さんに聞いてみるから携帯電話、貸してくれる?」
咲凛は頷くと、粋香に携帯電話を貸してくれた。
粋香は、咲凛の父親に、日花里(ひかり)が留守で咲凛がアパートの外でお腹を空かせている事、お父さんが帰って来るまで咲凛を預かる事をメールした。
すると直ぐに咲凛の父親から電話があり、
『妻がご迷惑をお掛けしてすみません。
私が帰るまで、咲凛をよろしくお願いします』
と、お願いされたので、咲凛を家に入れた。