いつも君がそばにいた
そんなことを話してると
こっちに向かって
チンピラみたいなのが歩いてきた
「よお 凉! ひさしぶり」
私は誰?という顔で見る。
見覚えのある顔だなあ。
グラサンをしててよくわからないけど
「お!? 懸志かぁあ!?」
「そうだ。」
「やっぱり?変わってないなあ」
「ギャ━━━━っ!!」
私は混乱して叫んだ
「羅夢...?」
「近寄らないでーっ!この人...」
「懸志がどぅかした?」
「私のストーカーなのっ!」
私は凉の背中にまわって
必死で助けを求める
「凉ォー!まぢで助けてー!捕まえてー」
私は泣く
「顔が似てんのか?
懸志、グラサン取って。」
懸志は意味もわからぬまま
グラサンを外す
「羅夢、見てみろ」
メガネ外したらイケメンです
みたいなおちだと祈って
私はおそるおそる懸志の顔を見る。
「あれ?」
イケメンでもストーカーでも何でもない
ただの高校生だ。
他の男子と比べると
人生経験豊富のおっさんって感じ。
「羅夢や亜夢にちょっかいだしてた奴」
「覚えてる?俺の事。」
伊藤 懸志
小学生の時よくちょっかい出してきたっけ
亜夢に締められてたけど
「まだ羅夢でよかったあ」
懸志はそう言う
その裏からは
邪悪なオーラが感じる。
亜夢だ。
「気偶ねぇまた可愛がってあげる」
凉と懸志ののほほんとした空気が
一気に凍った
カチンコチンに凍る2人
「凉も被害にあってるネ」
私は普通の用に喋る
「だね」
杏ちゃんが怖そうに言った