生贄の花嫁 〜Lost girl〜
「契約印ですか…?」
「人間から吸血鬼になったという証であり黒鬼院様のものだという印。この印があるとちょっとした結界とか時空間に入っても体へのダメージを減らすことができる。」
「それはアナタと一緒にいた白銀クンと橙クンにもあるのかしら?」
「もちろん。輝石くんは鎖骨、李仁くんは背中にある。この紋章は追跡の力もあるからどこに行こうと全部お見通しってこと。」
「その紋章について少し調べさせてもらえるかしら。」
「別にどうぞ。もう僕は黒鬼院様のところに戻ったら確実に殺される。その前の貴方たちへのお礼としては十分だからね。」
「琉生くん…。」
「なにかが…くる。」
「聖、どうしました?」
「あの二人がここの敷地に入ってきた。屋敷までたどり着くのも時間の問題だ。」
「お迎えが来ちゃったか……短い間でしたがお世話になりました。そして…ありがとう。」
「琉生くん、待って。」
思わず琉生くんを抱きしめる。本当は行ってほしくない。ずっとここにいてほしかった。
「花月ちゃん…皆が見てる。放して。」
「嫌だ…離れたくないよ。」
じゃあ、といって私の腕をほどく。本当にこのままじゃ行ってしまう。
「なにかが…おかしい。」
「おかしいって何が…?」
「あいつら…この前と何かが違う。獣臭くて…まるで…。」
バキッ
聖さんがそこまで言いかけたとき玄関から何かが割れる音が聞こえた。急いで見に行くと扉は壊されていて、そこには息を切らしながらも瞳を青く光らせる不気味な2人がいた。
「黒鬼院様の命令できた。」
「今行くよ…さあ、帰ろう。」
「……。」
「なに、どうしたの?黙り込んで。」
「帰る…?何を言っているんですか?」
橙くんが琉生くんを突き飛ばし足蹴にする。
「ちょ…苦しい…。」
「私たちがここに来たのは貴方を迎えに来たわけではありません。貴方を始末しに来たんです。」
懐から短剣を取り出し琉生くんの前に突き出す2人。
「まさか…。」
「すべては黒鬼院様のため。お前をここで抹殺する。」
「人間から吸血鬼になったという証であり黒鬼院様のものだという印。この印があるとちょっとした結界とか時空間に入っても体へのダメージを減らすことができる。」
「それはアナタと一緒にいた白銀クンと橙クンにもあるのかしら?」
「もちろん。輝石くんは鎖骨、李仁くんは背中にある。この紋章は追跡の力もあるからどこに行こうと全部お見通しってこと。」
「その紋章について少し調べさせてもらえるかしら。」
「別にどうぞ。もう僕は黒鬼院様のところに戻ったら確実に殺される。その前の貴方たちへのお礼としては十分だからね。」
「琉生くん…。」
「なにかが…くる。」
「聖、どうしました?」
「あの二人がここの敷地に入ってきた。屋敷までたどり着くのも時間の問題だ。」
「お迎えが来ちゃったか……短い間でしたがお世話になりました。そして…ありがとう。」
「琉生くん、待って。」
思わず琉生くんを抱きしめる。本当は行ってほしくない。ずっとここにいてほしかった。
「花月ちゃん…皆が見てる。放して。」
「嫌だ…離れたくないよ。」
じゃあ、といって私の腕をほどく。本当にこのままじゃ行ってしまう。
「なにかが…おかしい。」
「おかしいって何が…?」
「あいつら…この前と何かが違う。獣臭くて…まるで…。」
バキッ
聖さんがそこまで言いかけたとき玄関から何かが割れる音が聞こえた。急いで見に行くと扉は壊されていて、そこには息を切らしながらも瞳を青く光らせる不気味な2人がいた。
「黒鬼院様の命令できた。」
「今行くよ…さあ、帰ろう。」
「……。」
「なに、どうしたの?黙り込んで。」
「帰る…?何を言っているんですか?」
橙くんが琉生くんを突き飛ばし足蹴にする。
「ちょ…苦しい…。」
「私たちがここに来たのは貴方を迎えに来たわけではありません。貴方を始末しに来たんです。」
懐から短剣を取り出し琉生くんの前に突き出す2人。
「まさか…。」
「すべては黒鬼院様のため。お前をここで抹殺する。」