生贄の花嫁      〜Lost girl〜
―翌日―

「なんか、劉磨が真面目な顔して教科書読んでるんだけど……。」


学校へ行く車の中で1人もくもくと教科書を読んでいる劉磨さん。あんだけ頑張っていたんだもんね。


「花月、あいつに何したの?」

「何も…してないよ。劉磨さん、体育祭がすごく楽しみみたいだから。すごいよね、そんなに好きなものがあるって。」


「これで劉磨がいい点をとったら私は複雑ですが……。」

「たまたまでしょ。悠夜よりも花月チャンの教え方の方が劉磨クンに合っていたってことで。」





劉磨さんが赤点を回避できますように。そして、体育祭を楽しめますように。
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