生贄の花嫁 〜Lost girl〜
第31話 ドキドキの文化祭(後編)
箱の中から出された手を1つ1つ見ていく。よく見ると少しずつ肌の色や指の形や太さが違う。
でも………ダメだ、まったく分からない。いつも見ていた手だったから簡単に当てられると思っていたけれど全然分からない。
「愛しい人の手だからこそ、選べるはず……なのですが、女性陣はなかなか動きが無いですねー。」
「ねー、司会のお兄さん、手、繋いじゃダメなの?」
「うーん……そうですね……。このままでは、なかなか進まなそうなので特別ルールを設けましょう。気になる手を選んで手を繋いでください。ただし、選ぶことができるのは1つだけ。つまり、1度限りの賭けをしてもらいます。」
選べる手は1つだけ……確かに大きな賭けかもしれない。
「では、決まった方からどうぞ。」
「じゃあ、私は3番目の人にするー!なんかごつごつしてて彼の手っぽいし。」
さっきまで私の近くにいた女の子たちが次々と手を選んで繋いでいく。
私も早く選ばなきゃ……
「えー、4番の人選んだけど、手が大きすぎて彼氏のじゃないー。最悪―。」
そうだ、大きさ。聖さんの手は私の手よりも大きくて……ってダメだ。参加している男の人たち、皆私の手よりもはるかに大きい。
本当に直感で選ぶしかないの……?
「エントリー4番の白梨さんだけ動きがありません。かなり迷っているようです。」
ダメだ、考えても仕方がない。直感で選ぼう。間違ってしまったら後で謝ろう。
箱の前へと歩いていく。
絶対に選べる自信なんてないけれど……自分を……聖さんを信じる。
「……5番の方にします。」
そう宣言して出された手に自分の手をのせる。
「え………?」
でも………ダメだ、まったく分からない。いつも見ていた手だったから簡単に当てられると思っていたけれど全然分からない。
「愛しい人の手だからこそ、選べるはず……なのですが、女性陣はなかなか動きが無いですねー。」
「ねー、司会のお兄さん、手、繋いじゃダメなの?」
「うーん……そうですね……。このままでは、なかなか進まなそうなので特別ルールを設けましょう。気になる手を選んで手を繋いでください。ただし、選ぶことができるのは1つだけ。つまり、1度限りの賭けをしてもらいます。」
選べる手は1つだけ……確かに大きな賭けかもしれない。
「では、決まった方からどうぞ。」
「じゃあ、私は3番目の人にするー!なんかごつごつしてて彼の手っぽいし。」
さっきまで私の近くにいた女の子たちが次々と手を選んで繋いでいく。
私も早く選ばなきゃ……
「えー、4番の人選んだけど、手が大きすぎて彼氏のじゃないー。最悪―。」
そうだ、大きさ。聖さんの手は私の手よりも大きくて……ってダメだ。参加している男の人たち、皆私の手よりもはるかに大きい。
本当に直感で選ぶしかないの……?
「エントリー4番の白梨さんだけ動きがありません。かなり迷っているようです。」
ダメだ、考えても仕方がない。直感で選ぼう。間違ってしまったら後で謝ろう。
箱の前へと歩いていく。
絶対に選べる自信なんてないけれど……自分を……聖さんを信じる。
「……5番の方にします。」
そう宣言して出された手に自分の手をのせる。
「え………?」