生贄の花嫁 〜Lost girl〜
第32話 偽りの愛
結局、ミスターコンテストは劉磨さんが優勝して、泰揮クンは準優勝で終わった。文化祭が無事終わり帰りのリムジンにのっている間も泰揮クンの言葉が頭から離れなかった。
私は…聖さんに告白されて……告白をして…結ばれた。だから……今の私がすることは……
コンコン
ガチャ
「花月、来てくれてありがとう。」
泰揮クンに言われた通り誰にも言わず泰揮クンの部屋に来た。ドアをノックしたのと同時に部屋へと迎え入れてくれた泰揮クン。気のせいかいつもよりも男っぽくて色っぽい。
「俺の言ったこと…伝わっててよかった。」
一人称も「アタシ」から「俺」になっていて不思議な感じがする。
「泰揮クン…私……。」
「花月も飲む……?」
「飲むって…それってお酒じゃ……?」
「違うよ。俺特製の紅茶。飲むと体が温かくなる。」
「あ、それならちょっとだけ……。」
「花月……コンテストの時言ったことは本当だ。俺は…花月のことが好きだ。」
「泰揮クンの気持ちはすごく嬉しい。嬉しいけど……私は……。」
「俺よりも聖の方がいい……?」
「それは……。」
「2人がカップルコンテストに出るだなんて驚いたよ。でも…まだ告白とキスだけだろ…?それだけで聖と付き合うのが正しいと思える…?」
「でも……。」
「……そうか…。花月はそれ以上を知らないから……そう思うんだな。」
私は…聖さんに告白されて……告白をして…結ばれた。だから……今の私がすることは……
コンコン
ガチャ
「花月、来てくれてありがとう。」
泰揮クンに言われた通り誰にも言わず泰揮クンの部屋に来た。ドアをノックしたのと同時に部屋へと迎え入れてくれた泰揮クン。気のせいかいつもよりも男っぽくて色っぽい。
「俺の言ったこと…伝わっててよかった。」
一人称も「アタシ」から「俺」になっていて不思議な感じがする。
「泰揮クン…私……。」
「花月も飲む……?」
「飲むって…それってお酒じゃ……?」
「違うよ。俺特製の紅茶。飲むと体が温かくなる。」
「あ、それならちょっとだけ……。」
「花月……コンテストの時言ったことは本当だ。俺は…花月のことが好きだ。」
「泰揮クンの気持ちはすごく嬉しい。嬉しいけど……私は……。」
「俺よりも聖の方がいい……?」
「それは……。」
「2人がカップルコンテストに出るだなんて驚いたよ。でも…まだ告白とキスだけだろ…?それだけで聖と付き合うのが正しいと思える…?」
「でも……。」
「……そうか…。花月はそれ以上を知らないから……そう思うんだな。」