生贄の花嫁 〜Lost girl〜
―放課後-
「明日から、冬休みになりますが、今年も問題を起こさないように注意してくださいね。」
「今回は、終業式しないんだね。あれ、結構好きだったのに……。」
「あれが好きなのはお前くらいだよ。ちょうど校長が出張だから各クラスHRでの口頭注意だけになったんだと。」
「そっか…残念だな…。」
「花月ちゃーん。お客さんだよ。」
「お客さん……?」
「……花月。」
「楓ちゃん、どうしたの……?」
「……今日、お家にお友達呼んでもいい……?」
真っ赤になって話す楓ちゃんの隣に立っていたのは眼鏡をかけた寡黙そうな女の子。楓ちゃんの言葉にあわせてぺこりと頭を下げてくれている。
「もちろんだよ。初めまして、えっと……楓ちゃんと一緒に住んでいる白梨花月です。」
「あの……青峰香織です。」
青峰……あれ、どこかで聞いたような名前…。
「白梨さん、よかったら今日……って、なんで香織がここに…?」
「あ、青峰くん。え…っと、2人はもしかして…。」
「香織と僕は兄妹でして…。」
なるほど。言われてみればなんとなく似ている気がする。話し方とか、佇まいとか。
「そうだ!青峰くんも家にきますか…?妹さんが遊びに来てくださるみたいなので、せっかくなら……」
「ちょーっと、待ったー!!」
青峰くんと私の間に声を上げて入ってきた結愛ちゃん。いつにも増して大声で驚いた。
「青峰くん、君は隣のクラスだから知らないのかもしれないけど、花月ちゃんには彼氏がいるんだよ。」
「はい、知ってます。」
「だから花月と付き合おうなんて……って、え、知ってる…?」
「はい。緑川くんと付き合ってるんですよね…?文化祭の時の写真見たので知ってます。僕が白梨さんに話しかけたのはそういう恋愛とかではなくて勉強を教えていただきたくて……・あれ…?えっと……?」
「結愛のバカ……。」
「なーんだ、てっきり花月ちゃんへの告白かと思っちゃった。違うんならよかったー。ごめんなさい。」
「いえ、大丈夫ですよ、僕は。」
「トラブルは解決した?」
「あ、奏…。今日、楓ちゃんがお友達をお家に招待したいんだって。それとね、青峰くんに勉強を教えてあげたいから家に呼んでもいい?」
「まあ、構わないけど。それなら、うちのリムジンに乗りなよ。」
「あ、ありがとうございます…。」
「明日から、冬休みになりますが、今年も問題を起こさないように注意してくださいね。」
「今回は、終業式しないんだね。あれ、結構好きだったのに……。」
「あれが好きなのはお前くらいだよ。ちょうど校長が出張だから各クラスHRでの口頭注意だけになったんだと。」
「そっか…残念だな…。」
「花月ちゃーん。お客さんだよ。」
「お客さん……?」
「……花月。」
「楓ちゃん、どうしたの……?」
「……今日、お家にお友達呼んでもいい……?」
真っ赤になって話す楓ちゃんの隣に立っていたのは眼鏡をかけた寡黙そうな女の子。楓ちゃんの言葉にあわせてぺこりと頭を下げてくれている。
「もちろんだよ。初めまして、えっと……楓ちゃんと一緒に住んでいる白梨花月です。」
「あの……青峰香織です。」
青峰……あれ、どこかで聞いたような名前…。
「白梨さん、よかったら今日……って、なんで香織がここに…?」
「あ、青峰くん。え…っと、2人はもしかして…。」
「香織と僕は兄妹でして…。」
なるほど。言われてみればなんとなく似ている気がする。話し方とか、佇まいとか。
「そうだ!青峰くんも家にきますか…?妹さんが遊びに来てくださるみたいなので、せっかくなら……」
「ちょーっと、待ったー!!」
青峰くんと私の間に声を上げて入ってきた結愛ちゃん。いつにも増して大声で驚いた。
「青峰くん、君は隣のクラスだから知らないのかもしれないけど、花月ちゃんには彼氏がいるんだよ。」
「はい、知ってます。」
「だから花月と付き合おうなんて……って、え、知ってる…?」
「はい。緑川くんと付き合ってるんですよね…?文化祭の時の写真見たので知ってます。僕が白梨さんに話しかけたのはそういう恋愛とかではなくて勉強を教えていただきたくて……・あれ…?えっと……?」
「結愛のバカ……。」
「なーんだ、てっきり花月ちゃんへの告白かと思っちゃった。違うんならよかったー。ごめんなさい。」
「いえ、大丈夫ですよ、僕は。」
「トラブルは解決した?」
「あ、奏…。今日、楓ちゃんがお友達をお家に招待したいんだって。それとね、青峰くんに勉強を教えてあげたいから家に呼んでもいい?」
「まあ、構わないけど。それなら、うちのリムジンに乗りなよ。」
「あ、ありがとうございます…。」