生贄の花嫁 〜Lost girl〜
第37話 選択の誤り
「恋の話、略して恋バナ!」
「結愛、うるさい。」
「だってー、女の子が布団に入ったら恋バナするのが基本でしょ。」
「まあ、怖い話よりはいいけどさ。で、誰の話を掘り下げる?」
「そりゃー、もちろん花月ちゃんでしょ。」
「わ、私の話…!?」
「そりゃあ、だって、したんでしょ。緑川くんと。」
すごくワクワクしている結愛ちゃん。なんていうべきだろう…。
「……劉磨は下手だったよ。」
「え、立花さんって赤羽くんと経験あるの!?」
「苗字じゃなくて柚でいいよ。私と劉磨の関係は表向きは伏せられてるからあの5人と…花月しか知らないこと。私…こっちの世界にきたときは人間だったの。でも、劉磨と付き合って、体を重ねた後に私の体には元々吸血鬼のDNAがあったことが分かったの。それで、私の体は異常を起こして暴走。いろいろあって、旅に出ていたの。」
「旅ってもしかして……。」
「完全な吸血鬼になるための旅。いろいろな国を渡り歩いてなんとか私のDNAと劉磨のDNAの統合はできるようになった。」
「な、なんか涙出てきちゃったよー!柚ちゃん大変だったんだね。」
「そういう貴女たちはないの?色恋話。」
「あ、あるわけないじゃんっ~!」
「あるってことね。誰なわけ?」
「え、私に返ってくるの!?」
「言い出しっぺでしょ。」
「もう~、あずさずるい。」
「いいの。私の恋は終わったんだから。」
その後2人はなかなか口を割ってくれず、結局2人の好きな人は分からないまま寝る時間になってしまった。
「花月、ちょっといい?」
「う、うん。」
柚さんに廊下に呼ばれた。結愛ちゃんたちには聞かれない方がいいと言っていたけれど、どうしたんだろう……?
「柚さん、どうかしましたか…?」
「私の気のせいなら忘れてほしいんだけど……もしかして、花月を吸血鬼にしたのって聖じゃなくて、泰揮……?」
「え……?」
「花月の目の色、黄色と緑だからなにかあったのかなって。」
「……そうです。体を重ねたのは……泰揮クンです。でも、このことは誰にも言わないでください。」
「別に言わないけど……。でも、いつか私以外にも気づく人いるかもしれないから気をつけて。」
「は、はい……。」
「話はそれだけ。花月は完全な吸血鬼になったんだろうけど、この世界の人たちは皆が皆優しいわけじゃない。だから……。」
「分かっています。この秘密は守り抜きます。皆を傷つけないためにも。」
「結愛、うるさい。」
「だってー、女の子が布団に入ったら恋バナするのが基本でしょ。」
「まあ、怖い話よりはいいけどさ。で、誰の話を掘り下げる?」
「そりゃー、もちろん花月ちゃんでしょ。」
「わ、私の話…!?」
「そりゃあ、だって、したんでしょ。緑川くんと。」
すごくワクワクしている結愛ちゃん。なんていうべきだろう…。
「……劉磨は下手だったよ。」
「え、立花さんって赤羽くんと経験あるの!?」
「苗字じゃなくて柚でいいよ。私と劉磨の関係は表向きは伏せられてるからあの5人と…花月しか知らないこと。私…こっちの世界にきたときは人間だったの。でも、劉磨と付き合って、体を重ねた後に私の体には元々吸血鬼のDNAがあったことが分かったの。それで、私の体は異常を起こして暴走。いろいろあって、旅に出ていたの。」
「旅ってもしかして……。」
「完全な吸血鬼になるための旅。いろいろな国を渡り歩いてなんとか私のDNAと劉磨のDNAの統合はできるようになった。」
「な、なんか涙出てきちゃったよー!柚ちゃん大変だったんだね。」
「そういう貴女たちはないの?色恋話。」
「あ、あるわけないじゃんっ~!」
「あるってことね。誰なわけ?」
「え、私に返ってくるの!?」
「言い出しっぺでしょ。」
「もう~、あずさずるい。」
「いいの。私の恋は終わったんだから。」
その後2人はなかなか口を割ってくれず、結局2人の好きな人は分からないまま寝る時間になってしまった。
「花月、ちょっといい?」
「う、うん。」
柚さんに廊下に呼ばれた。結愛ちゃんたちには聞かれない方がいいと言っていたけれど、どうしたんだろう……?
「柚さん、どうかしましたか…?」
「私の気のせいなら忘れてほしいんだけど……もしかして、花月を吸血鬼にしたのって聖じゃなくて、泰揮……?」
「え……?」
「花月の目の色、黄色と緑だからなにかあったのかなって。」
「……そうです。体を重ねたのは……泰揮クンです。でも、このことは誰にも言わないでください。」
「別に言わないけど……。でも、いつか私以外にも気づく人いるかもしれないから気をつけて。」
「は、はい……。」
「話はそれだけ。花月は完全な吸血鬼になったんだろうけど、この世界の人たちは皆が皆優しいわけじゃない。だから……。」
「分かっています。この秘密は守り抜きます。皆を傷つけないためにも。」