生贄の花嫁 〜Lost girl〜
第39話 年越しはみんなで
「何よこれー!泰揮、ちゃんと普段から掃除しなさいってあれほど言ったでしょ!」
「だってえ、大掃除があるから大丈夫だと思ってぇ……。」
朝から柚さんの怒鳴り声が屋敷に響きわたる。まあ、2人の会話から分かる方もいるかもしれませんが、大掃除をしています。12月31日にやるというのはちょっと異例らしいですが……。
「…花月、なにか手伝うことないか…?」
「私はもう粗方終わってるから大丈夫だよ。」
「もう、何があってもすぐイチャイチャするのやめてくれるー?」
「わっ!奏。奏は終わったの?」
「普通は大晦日のころには大掃除なんて終わってるものなんだよ。泰揮と劉磨が異常なだけ。」
「へ、へえ……あれ、悠夜さんは…?」
「…悠夜は夕食の買い出し。年末年始は料理の数が多いから掃除で忙しい泰揮の代わりに毎年行ってくれる。」
「年末年始って、料理が多いの…?」
「そりゃあ、年末は年越しそばに天ぷら、お刺身つけるときもあるし、年始はお雑煮、おせち、お汁粉があるからね。」
「ごめん……今言ってたの全部分からない…。」
「まあ食べてみればわかるよ。」
「そこの3人、喋ってないで掃除する!」
「は、はい!」
柚さんに指示され奏は大広間を、聖さんは廊下と階段、私は2階の廊下を掃除することになった。
のだが……
「掃除機の使い方…分からない……。」
なんとか2階に掃除機を持ってきたのはいいけど、使い方が全く分からない。電源ってところを押してもつかない。
「お前、何やってんの?」
「掃除です。でも掃除機がつきません。」
「当たり前だ。だってそれ、コード差してねえもん。」
「コード…?」
「本体に繋がってる灰色の線あるだろ。これを差さねえと電源つかない。」
「どこに差すの?」
「……鼻。」
「鼻…ね。痛い。」
「劉磨~、ちゃんと掃除終わったの…って、あんたたち何してんの?花月、なんでコードを鼻に差してんの?」
「掃除機です。」
「劉磨~!!花月に嘘教えない!」
「あっはははは!だって、普通信じねえだろ。電気使うのに鼻に差すわけねえのに。」
状況がよく分からないけど、どうやらコードは鼻には差さないらしい。
その後、柚さんに掃除機の使い方を教えてもらったが、劉磨さんが柚さんに怒られたのは言うまでもない……。
「だってえ、大掃除があるから大丈夫だと思ってぇ……。」
朝から柚さんの怒鳴り声が屋敷に響きわたる。まあ、2人の会話から分かる方もいるかもしれませんが、大掃除をしています。12月31日にやるというのはちょっと異例らしいですが……。
「…花月、なにか手伝うことないか…?」
「私はもう粗方終わってるから大丈夫だよ。」
「もう、何があってもすぐイチャイチャするのやめてくれるー?」
「わっ!奏。奏は終わったの?」
「普通は大晦日のころには大掃除なんて終わってるものなんだよ。泰揮と劉磨が異常なだけ。」
「へ、へえ……あれ、悠夜さんは…?」
「…悠夜は夕食の買い出し。年末年始は料理の数が多いから掃除で忙しい泰揮の代わりに毎年行ってくれる。」
「年末年始って、料理が多いの…?」
「そりゃあ、年末は年越しそばに天ぷら、お刺身つけるときもあるし、年始はお雑煮、おせち、お汁粉があるからね。」
「ごめん……今言ってたの全部分からない…。」
「まあ食べてみればわかるよ。」
「そこの3人、喋ってないで掃除する!」
「は、はい!」
柚さんに指示され奏は大広間を、聖さんは廊下と階段、私は2階の廊下を掃除することになった。
のだが……
「掃除機の使い方…分からない……。」
なんとか2階に掃除機を持ってきたのはいいけど、使い方が全く分からない。電源ってところを押してもつかない。
「お前、何やってんの?」
「掃除です。でも掃除機がつきません。」
「当たり前だ。だってそれ、コード差してねえもん。」
「コード…?」
「本体に繋がってる灰色の線あるだろ。これを差さねえと電源つかない。」
「どこに差すの?」
「……鼻。」
「鼻…ね。痛い。」
「劉磨~、ちゃんと掃除終わったの…って、あんたたち何してんの?花月、なんでコードを鼻に差してんの?」
「掃除機です。」
「劉磨~!!花月に嘘教えない!」
「あっはははは!だって、普通信じねえだろ。電気使うのに鼻に差すわけねえのに。」
状況がよく分からないけど、どうやらコードは鼻には差さないらしい。
その後、柚さんに掃除機の使い方を教えてもらったが、劉磨さんが柚さんに怒られたのは言うまでもない……。