生贄の花嫁      〜Lost girl〜
「美味しい~!やっぱり泰揮クンのご飯は格別だね!」

「あらあ、琉生くん、もっと食べる~?」
「食べる食べる~!」


「仲がいいこと。そういえば輝石と李仁はしばらく見ない間に背が伸びたね。」

「まあ、いいもん食わせてもらってるしな。」

「仕事をいただけて有難い限りですよ。それより……花月さん、何かありましたか…?」
「え…?」


「瞳の色が変わっていますし人間の香りがなくなったようですが。」

「ああ……花月と聖は……結ばれたからね。後は聖の家族とお偉いさん方に挨拶するんだろうし。」

「では……これからの私たちの仕事に加わりそうですね、お2人の護衛が。」
「……。」


「キ…柚、どうかしたか…?」

「……何があっても花月を守って。吸血鬼になったとはいえまだ日も浅いみたいだし……どんな未来が待っているか分からないから。」

「なあお前俺らになにか隠してねえか?」
「別に……。」




「輝石くんと李仁くんもおいでよ~!泰揮くんがお年玉くれるって~!」

「あいつ仕事で金貰ってるのにお年玉貰う気かよ。」

「まあ、世間期には20歳以下は子供だからね。特に中等部以下は。」


「まあ、これ以上柚さんに伺わないほうがよさそうですし行きましょうか。」

「げ、お前も貰う気かよ。」
「遠慮は時に損しますからね。」
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