生贄の花嫁 〜Lost girl〜
―柚side―
ま、こうなったからには何が何でも劉磨には楓ちゃんと話し合ってもらわないとね。そうなるように仕向けたんだから。
「劉磨、部屋入るわよー。」
「なんだよ。笑いに来たのか。」
「そんなに2人がくっついたことが気に入らないの?」
「別にそんなんじゃねえよ!」
「後悔……してるんでしょ。楓ちゃんをフったこと、本当はフるつもりがなかったこと、2人をくっつけてしまったこと。今あんたが感じているのが痛みや苦しみならそれは後悔というものよ。」
劉磨の心から伝わってくる痛み、苦しみ、寂しさ。それは本当は感じなくてもよかったもののはず。あんたのトラウマは私のせいなんだから。
「劉磨、あんたを追い詰めたのは私のせい。私を傷つけたと罪悪感があるのも私のせい。全部私のせいなんだよ。だからね、あんたはもう責任なんて感じなくていいんだよ。」
「でも俺が柚の人生をめちゃくちゃにした事実は変わらねえ。もう誰かが壊れるところは見たくねえんだよ。」
「私は…劉磨のせいで人生が壊れたなんて思ったこと1度もない。黒鬼院のせいで闇を深くされたことはあったけど、劉磨と過ごせた日々に後悔はないし大切な思い出だと思ってる。私はもう前を向いて歩いてるんだよ。だから劉磨にも、前を向いて幸せな人生を送ってほしい。」
「本当は……楓をフりたくなかった。俺だけを見てくれるあの目を失いたくなかった。」
「うん。」
「プレゼントをくれたことも、いつも俺だけに特別をくれることも嬉しかった。」
「うん。」
「俺と一緒にいてくれるなら……俺はなんだってしてやるのに。」
「じゃあその覚悟、見せてもらおうか。」
「は…?」
「私はあんたに、琉生くんは楓ちゃんに今同じ話をする。明日の21時、この屋敷で会うチャンスを作る。でもそれは劉磨と楓ちゃんが互いに望まなければ叶わない。どちらかが会うことを拒めばたぶん2度と会えるチャンスはなくなる。どうする…?」
「それでも俺は会いたい。会って言わなきゃいけないことがあるんだ。」
そうこなくっちゃ。こっちは随分と乗り気みたいだよ。楓ちゃん、琉生くん、君たちを信じるよ。
ま、こうなったからには何が何でも劉磨には楓ちゃんと話し合ってもらわないとね。そうなるように仕向けたんだから。
「劉磨、部屋入るわよー。」
「なんだよ。笑いに来たのか。」
「そんなに2人がくっついたことが気に入らないの?」
「別にそんなんじゃねえよ!」
「後悔……してるんでしょ。楓ちゃんをフったこと、本当はフるつもりがなかったこと、2人をくっつけてしまったこと。今あんたが感じているのが痛みや苦しみならそれは後悔というものよ。」
劉磨の心から伝わってくる痛み、苦しみ、寂しさ。それは本当は感じなくてもよかったもののはず。あんたのトラウマは私のせいなんだから。
「劉磨、あんたを追い詰めたのは私のせい。私を傷つけたと罪悪感があるのも私のせい。全部私のせいなんだよ。だからね、あんたはもう責任なんて感じなくていいんだよ。」
「でも俺が柚の人生をめちゃくちゃにした事実は変わらねえ。もう誰かが壊れるところは見たくねえんだよ。」
「私は…劉磨のせいで人生が壊れたなんて思ったこと1度もない。黒鬼院のせいで闇を深くされたことはあったけど、劉磨と過ごせた日々に後悔はないし大切な思い出だと思ってる。私はもう前を向いて歩いてるんだよ。だから劉磨にも、前を向いて幸せな人生を送ってほしい。」
「本当は……楓をフりたくなかった。俺だけを見てくれるあの目を失いたくなかった。」
「うん。」
「プレゼントをくれたことも、いつも俺だけに特別をくれることも嬉しかった。」
「うん。」
「俺と一緒にいてくれるなら……俺はなんだってしてやるのに。」
「じゃあその覚悟、見せてもらおうか。」
「は…?」
「私はあんたに、琉生くんは楓ちゃんに今同じ話をする。明日の21時、この屋敷で会うチャンスを作る。でもそれは劉磨と楓ちゃんが互いに望まなければ叶わない。どちらかが会うことを拒めばたぶん2度と会えるチャンスはなくなる。どうする…?」
「それでも俺は会いたい。会って言わなきゃいけないことがあるんだ。」
そうこなくっちゃ。こっちは随分と乗り気みたいだよ。楓ちゃん、琉生くん、君たちを信じるよ。