生贄の花嫁 〜Lost girl〜
「本当にこれでよかったんですか?」
「これがよかったの!初めて花月を独占できた。」
水族館からの帰り道、だいぶ日が沈み元気になった桃瀬さん。今日1日は彼氏彼女ということで手をつなぎながら歩いている。
男の人の手って温かくて大きいんだなあ。
「手、どうかしたの?」
「手…つなぐのってなんかいいなって思って…。」
「もう!そんなかわいいこと言わないで。ねえ、もう1つだけお願い、してもいい?」
「お願い…?」
「僕のことも…名前で呼んでほしい。あと敬語はなし!」
そっか…そういえば桃瀬さんだけ名字で呼んでいたんだ。距離感があったように感じていたのかな…?
「えっと…奏…さん?」
「奏でいいよ。ありがとう…花月。」
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「ただいま~!」
「ただいま…です。」
「おか…。」
私を見るなり目を見開き驚いた顔をする聖さん。心なしか顔が赤いような…
「あらあら、お洋服ビショビショじゃない。着替えておいで。」
「あ、はい。」
だから奏も気を使って上着をかけてくれていたのか…。女の子って何かと不便だな。
「これがよかったの!初めて花月を独占できた。」
水族館からの帰り道、だいぶ日が沈み元気になった桃瀬さん。今日1日は彼氏彼女ということで手をつなぎながら歩いている。
男の人の手って温かくて大きいんだなあ。
「手、どうかしたの?」
「手…つなぐのってなんかいいなって思って…。」
「もう!そんなかわいいこと言わないで。ねえ、もう1つだけお願い、してもいい?」
「お願い…?」
「僕のことも…名前で呼んでほしい。あと敬語はなし!」
そっか…そういえば桃瀬さんだけ名字で呼んでいたんだ。距離感があったように感じていたのかな…?
「えっと…奏…さん?」
「奏でいいよ。ありがとう…花月。」
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「ただいま~!」
「ただいま…です。」
「おか…。」
私を見るなり目を見開き驚いた顔をする聖さん。心なしか顔が赤いような…
「あらあら、お洋服ビショビショじゃない。着替えておいで。」
「あ、はい。」
だから奏も気を使って上着をかけてくれていたのか…。女の子って何かと不便だな。