生贄の花嫁 〜Lost girl〜
「あー!輝石くんがいる。」
「お前は朝からテンション高いんだよ。」
「琉生くん、おはよう。」
「うん、花月ちゃん、おはよう。よく眠れた?」
「んー…まあまあかな。」
「背中の傷…大丈夫…?薬、持ってきたんだけど……。」
「昨日よりは痛くないかな。後で、塗るね、ありがとう。」
「僕が塗ってあげるー!服脱いで。」
「あ、おい……。」
「ありがとう……。でも、琉生くんも輝石くんもここにいて平気……?」
「なにがー?」
「橙さん…寂しくないかな…?」
「ぎゃはははっは!あいつはそういうの気にしないから大丈夫だよ。むしろ1人になれて喜んでるだろ。」
「そう…なのかな…?」
「今ね、李仁くん、お仕置き中なの。黒鬼院様に無言で花月ちゃんに鞭打ちしちゃったから。」
「お仕置きって、大丈夫なの!?」
「へーきへーき。まあ、ちょっとしんどいけど。」
それって大丈夫じゃないと思うんだけど……。
「僕たちって下層吸血鬼だから基本的に血液不足で飢えと闘ってるんだけど、その飢えを強制的に起こさせるんだよね。それで1日部屋に閉じ込めるの!ほんのーに訴えると、躾になるって言ってた!」
すごく無邪気に言ってるけど、やっぱり大丈夫じゃないと思う。吸血鬼だってことは輝石くんも琉生くんも橙さんも血が必要だってことだよね……?
「そんな顔しなくても襲わねえって。お前の血吸ったら俺らも怒られる。」
「そうそう!僕的には花月ちゃんの血、飲んでみたいけどお仕置きは嫌なんだよね!まあ、大丈夫だとは思うんだけど、もし李仁くんがここに来る…なんてことがあったら思いっきり叫んでね。僕すぐ助けに来るから。」
「一応言っておくと、俺は魅了の能力、李仁は時空間を操る能力、琉生は五感を操る能力持ち。下層吸血鬼だからそんなに優れたものじゃねえけど。」
「でも僕、花月ちゃんの血の匂いはすぐわかったよ。すごーく甘くていい匂いなの。」
「へ、へえ…そうなんだ。」
「まあ、どうしても飲んでほしいっていうなら考えてやってもいいけど。」
「そうそう!怪我したらすぐ教えてね。」
怪我を期待されるなんてこと、初めてだよ……。
「お前は朝からテンション高いんだよ。」
「琉生くん、おはよう。」
「うん、花月ちゃん、おはよう。よく眠れた?」
「んー…まあまあかな。」
「背中の傷…大丈夫…?薬、持ってきたんだけど……。」
「昨日よりは痛くないかな。後で、塗るね、ありがとう。」
「僕が塗ってあげるー!服脱いで。」
「あ、おい……。」
「ありがとう……。でも、琉生くんも輝石くんもここにいて平気……?」
「なにがー?」
「橙さん…寂しくないかな…?」
「ぎゃはははっは!あいつはそういうの気にしないから大丈夫だよ。むしろ1人になれて喜んでるだろ。」
「そう…なのかな…?」
「今ね、李仁くん、お仕置き中なの。黒鬼院様に無言で花月ちゃんに鞭打ちしちゃったから。」
「お仕置きって、大丈夫なの!?」
「へーきへーき。まあ、ちょっとしんどいけど。」
それって大丈夫じゃないと思うんだけど……。
「僕たちって下層吸血鬼だから基本的に血液不足で飢えと闘ってるんだけど、その飢えを強制的に起こさせるんだよね。それで1日部屋に閉じ込めるの!ほんのーに訴えると、躾になるって言ってた!」
すごく無邪気に言ってるけど、やっぱり大丈夫じゃないと思う。吸血鬼だってことは輝石くんも琉生くんも橙さんも血が必要だってことだよね……?
「そんな顔しなくても襲わねえって。お前の血吸ったら俺らも怒られる。」
「そうそう!僕的には花月ちゃんの血、飲んでみたいけどお仕置きは嫌なんだよね!まあ、大丈夫だとは思うんだけど、もし李仁くんがここに来る…なんてことがあったら思いっきり叫んでね。僕すぐ助けに来るから。」
「一応言っておくと、俺は魅了の能力、李仁は時空間を操る能力、琉生は五感を操る能力持ち。下層吸血鬼だからそんなに優れたものじゃねえけど。」
「でも僕、花月ちゃんの血の匂いはすぐわかったよ。すごーく甘くていい匂いなの。」
「へ、へえ…そうなんだ。」
「まあ、どうしても飲んでほしいっていうなら考えてやってもいいけど。」
「そうそう!怪我したらすぐ教えてね。」
怪我を期待されるなんてこと、初めてだよ……。