隣のキケンな王子様!
「何してんの?」
そう言ったのは、郁己くん。
「その言葉、そっくりそのまま返しますっ!」
「てか、居たんだ」
「居て悪いんですかっ。あたしの部屋なのにっ」
「いや、そうじゃなくてさ。花火大会に行ったんじゃなかったのか?」
「そ、そうだけど」
「居ないと思ってたから。電気も付いてねーし。ちょっと借りようかと思って」
「借りるって……。あ、分かった! 別の彼女が来たんでしょ。それでまた避難したんでしょ。そんなことで非常口使わないでって言ったばっかりなのにっ」