隣のキケンな王子様!
地表の夜景と、空の中の花火。
控えめだけど確かに輝く星も黒のキャンバスに散りばめられて。
光の競演が、目の前に広がっている。
「ホントに……キレイだぁ」
「よかったな、見れて」
「うん!」
すっかり嬉しくなったあたしは、足の痛みも忘れてぴょんぴょん飛び跳ねた。
そんな調子のままで見上げた隣に、目じりの下がった優しい瞳がある。
「あ……」
一瞬……、ほんの一瞬だけ、胸の奥がきゅっとして。
あたしは慌てて視線をそらした。