隣のキケンな王子様!
「ほ……ほぇ……?」
背中でクロスした強いチカラに、完全に包囲されたあたし。
ほっぺの下に感じる生温かい感触は……郁己くんの生肌?
……って……え?
「なっ、なんでハダカなの?」
「なんでって……あ、ヤラシイこと考えただろ」
「……っ、だってっ」
「基本、夏はハダカだから。何にもしてねーから安心しな」
「そ、そう」
「ベッドに寝かせた時は、一緒に寝ちゃおうかなぁと思ったけど」
「なっ……」
「だってさ、」
郁己くんの視線が、すすっと移動して。
「可愛いブラとか見えてたら、そういう気分になるだろ」
あたしの胸元でぴたりと止まった。