隣のキケンな王子様!
「も~、こういう時に非常口使ってくれればいいのにぃ~」
洗濯物を取り込みながら思わず漏れたグチ。
こんな時だけ郁己くんをアテにするあたしもあたしだけど。
「ん? あーっ、郁己くんも出しっぱじゃんっ」
衝立をはさんだ向こうで見え隠れしていたのは、Tシャツと……ボクサーパンツ。
「見なかったことに……見なかったことに……」
なんてひとりごちってはみたものの、やっぱり気になるお隣のベランダ。