隣のキケンな王子様!






「……ヤバい」



シャワーを終えたあたしは、手にしたタオルを見て呆然とした。



「……こんな小さいタオル1枚で、女子の体は拭ききれないって」



男子……いや、オヤジじゃないんだからさ。



ううん、それよりも。


もっと重要な忘れ物。



「……着替えの服がない……」



いくらなんでも、ぼんやりし過ぎてた。


部屋に男の人を置いといて、ハダカになるなんて。



びっしょり濡れたタオルと服に視線を落として、あたしは途方にくれた。



< 198 / 458 >

この作品をシェア

pagetop