隣のキケンな王子様!
「ま、間違ったっ! 今の返事は間違いっ」
「もう遅いから」
「やっ、あっち行ってっ」
「どうせ暗くて見えないから。残念だけど」
そこへ……またまた雷。
「……ひゃあ……っ」
「ほら。そんだけ怖がってたらいつまでもそこから動けないだろ?」
温かい気配が、目線の高さにしゃがみ込むのが分かって。
「おいで」
バスタオルのあたしの体は、花火の夜のときみたいに、ふわりと持ち上げられた。