隣のキケンな王子様!
--もぞもぞ……。
バスタオルを外して、とりあえず床に置くと。
「じゃ、戻るわ、部屋に」
「え?」
「さすがのオレもなぁ。裸にタオルケット1枚の由梨ちゃんと一緒にいたんじゃ、ガマン出来るか分かんないから」
「……//」
「目が慣れたら懐中電灯でも探して服着とけよ」
「懐中電灯……」
……有ったっけ? いや、持ってないや。
なんて考えていると、
「じゃーな」
郁己くんの気配が、玄関の方へ揺らいだ。