隣のキケンな王子様!



「な……に……?」




タオルケット越しに押し返す胸は、ぴくりともしない。



むしろ、あたしが背中を反らせば反らすほど、縮まる距離。




「ど、した……の?」




ぼやけていた輪郭は、もう、はっきりとした形になって、あたしの目に映っている。




「郁己……くん?」




二人分の重みに耐えれなくなったとき、


あたしの背中は、シーツの上に押し倒されていた。



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