隣のキケンな王子様!


「ちょっとだけ……こうしてていい?」



返事ができないあたしに、



「……頼むよ」



あの日と同じ言葉がかけられた。



でもそれは……あの時とは全然違う、切なさを帯びたかすれた声で。



首筋にそっと触れた柔らかい感触と一緒に、あたしの動きを奪っていく。



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