隣のキケンな王子様!


「早く……行きなよ」



そうだよ。あたしになんて、かまってないで。


たくさんの彼女がいて、本命もいるんだから。


ただの隣の住人を相手にする必要なんてないじゃん。



郁己くんから視線を外したあたしは、王子様を見上げた。



「あの、ごめんなさい。送ってもらって、こんなことに巻き込んじゃって……」


「いや、いいよ。大丈夫」



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