隣のキケンな王子様!


「もっと……こっちに来なよ」



スカートのすそをそわそわといじっていると、そっと肩に腕を回された。



「あ……」


「もしかして初めてだった? キス」


「……初めて、です……」



うつむいた頬に、王子様の吐息が吹きかかる。



「じゃあ……えっちもしたことないよね?」


「え……?」



もしかして……あたし……このまま……?



「あ、あの、あたし、そのっ」


「ん?」


「も、もうちょっと……お話しませんか?」



< 272 / 458 >

この作品をシェア

pagetop