隣のキケンな王子様!


「……あれ? 何か光ってる」



黙り込んだあたしの横で、亜矢子がベランダの隅を指さした。


見ると、確かに、部屋の明かりに反射した何かが光っている。



「……えっ? まさか、ウソっ……」



驚いたあたしは、裸足のままベランダに出た。



まるで、そっとその場所に置かれたように……


淡くピンク色に光っていたのは、落したはずの指輪だったから。



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