隣のキケンな王子様!
「なんで……?」
拾い上げて、しげしげと眺めた指輪は、確かにあたしのものだ。
「……どうしてここに……」
ベランダの窓は何度か開けたけど、2日前までは何もなかったはず。
ということは、この2日間の間で誰かがここに置いたってことで。
それが出来るのは……
「……郁己くん……?」
非常口を使える、お隣さんしか思いつかない。
でも……どうして?
荒れ放題の草むらの中に落してしまったきりだったのに。