隣のキケンな王子様!


「なんで……?」



拾い上げて、しげしげと眺めた指輪は、確かにあたしのものだ。



「……どうしてここに……」



ベランダの窓は何度か開けたけど、2日前までは何もなかったはず。


ということは、この2日間の間で誰かがここに置いたってことで。


それが出来るのは……



「……郁己くん……?」



非常口を使える、お隣さんしか思いつかない。



でも……どうして?


荒れ放題の草むらの中に落してしまったきりだったのに。



< 322 / 458 >

この作品をシェア

pagetop