隣のキケンな王子様!
「ここ……かな?」
歩いて20分、お姉さんが書いてくれたポイントに着いた。
わりと新し目の、2階建てアパート。
通りからのぞき込むと、1階の右端のその部屋は、明かりがついていた。
「えっと……とりあえず深呼吸」
高ぶった気持ちのままひとりでここまで来ちゃったけど、緊張する。
やっぱり……ふたりにも一緒に来てもらえばよかったかな。
なんて、一瞬思ったけど、
それじゃ……いつまでたっても、あたしは子どものままだ。
「……よしっ……」