隣のキケンな王子様!
「お前らな、のぞき見してんじゃねーぞ」
「あ、バレた?」
開放されたベランダに、野次馬3頭。
「えっ? お、お姉さん!? に、亜矢子に、ユキヤくん……。なにしてんの? そんなとこで」
腕の中に、びっくりしている泣き顔ひとつ。
「なんでお前らがそこにいんだよ」
「いや、心配でさ。友達として」
「そうそう、心配で。姉として」
「あたしはもともと、由梨の部屋に泊まるつもりだったから」
「ぜ、全然気づかなかった……」
……ったく。