隣のキケンな王子様!
「ぶらさがったまま上昇するつもりか?」
「だだだだって!」
「ほら、手っ。伸ばせ」
「は、はいっ」
よっこらしょ。
まるで猫のように抱き上げてなんとか中に納めた。
「あ~~、びっくりした~」
「係員のほうがびっくりしてたぞ?」
『王子になってやる宣言』から1年、
返事をもらうわけでもなく、特別なご褒美をもらえるわけでもなく、
オレは、
ずっとこんな感じで、この子の側にいる。
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