隣のキケンな王子様!
*side―YURI
Side―YURI
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「わー、観覧車のこの気分、久しぶり~」
「くれぐれもカギなんて外さないように」
「わかってます~」
ゆっくりゆっくり上昇していく観覧車の中、
あたしは、不安げな郁己くんをよそに、はしゃいで窓の外を見やった。
だって……、そうしていないと、緊張しちゃう。
一緒に乗る人によって、こんなに気分の変わる乗り物とは。
おそるべし、観覧車。
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