隣のキケンな王子様!


目を丸くした郁己くんは、口を開けて、一瞬だけ固まった。



「知ってた? って、小さいころから、分かってたってこと?」


「うん」


「マジ? オレはてっきりひとくくりにされてると思ってた」


「うん……」



確かに、王子様の思い出にとらわれてから、ひとくくりにしちゃってた感じはある。


でも、良く覚えていることも、ちゃんとある。



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