最強総長は私の彼氏
少し上を向いたら唇が触れそうな距離
人に当たらなくてこけないで済むけど凌牙くんとの距離が近過ぎて逆に大変
なんとか違うことを考えて時間が過ぎるのを待とうとしたけど
私の様子に気づいた凌牙くんがわざと距離を縮めてきたりしてくる
本当意地悪……
そんなことを思いながら無事電車から降りることができた
「意地悪しないでよ!」
水族館に向かうために歩いているときに電車でのことを言った
結構、強めで言ったのに全然平気そう
「真菜が危なっかしいからいけないんだよ。やっぱ子供みたいだな。」
ムカー子供じゃないし!
「子供じゃない!あんな人が多かったら普通よろけちゃうの!」
凌牙くんは強いから大丈夫かもしれないけど私は違うんだから!
「でもさ…助けてあげたのはどこの誰?」
ギクっ…
「凌牙くん…です……」
助けてくれたのにお礼も言わないで文句を言う自分を思い知って声が小さくなった