最強総長は私の彼氏



「私、今ドキドキしてる…」







何を言ってるんだろう…







こんなこと言ったら凌牙くんに笑われてからかわれるのに止まらない






だって私だけがドキドキしてたら嫌だもん…







「何それ。普通本人の前で言わないだろ。」







ほら、笑われた







「うん。言わないよ。でもドキドキしてるんだよ。」







「ふーん」






素っ気ない返事…







「でも、凌牙くんは私にドキドキしたりしないよね…」







「は?」







笑われることを覚悟していたのに帰ってきた返事は予想外







「何言ってんだよ、俺が平気だと思ってんの?」







「全然平気だよ…」







だって私は凌牙くんの行動ひとつひとつで顔が赤くなってるんだよ?







なのに凌牙くんは全然何ともない感じで…







あーあー。







せっかくのお祭りなのに…







冷たい風が私の気持ちをもっと不安にしていく






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